アドニカで普段行っている写真撮影から画像合成のプロセスを紹介します。
今回撮影するのはハンバーガーです。
1. 撮影
まずは、ハンバーガーを作ります。
具材はハンバーグ、ベーコン、チーズ、ピクルス、トマト、レタス、ケチャップ、を用意しました。
ハンバーグを焼き直したり、チーズの良い溶け具合を模索したりと、何度か作り直して撮影したものがこちらです。
より美味しく見えるようにレタッチを加えていくのですが、
実は今回は、合成することを前提に段階的に具材を積み重ね、その都度撮影を行いました。
段階的に撮影することで、パーツごとの切り出しと合成がしやすくなります。
ハンバーガーとして完成した状態の写真をレタッチしていってもいいのですが、
それぞれの写真の良いとこ取りで、一つのハンバーガーに見えるよう仕上げていきます。
2. 合成
1で撮影した写真をベースに、パーツごとに写真を切り出し、合成して大まかな構成を決めます。
さらに、別の写真から細かいパーツを合成したり、形を整えたり、違和感の無いように陰影をつけたり、ディティールを詰めていきます。
バンズは形を整え、ふっくらとハリのある印象に。
ゴマの量も全体のバランスを考えて調整しました。
トマトの表面も、水滴を追加してみずみずしさを強調しています。
ピクルスはもともと色が暗すぎたので、明るくしてツヤも足しています。
チーズはとろけている感じをうまく表現できてたのですが、溶かしたことでどうしてもハンバーグとの境界が曖昧になってしまうため、輪郭をくっきりさせました。
各素材の輪郭をはっきりさせるのは、それぞれの素材を引き立てる時のポイントです。
最後は全体の色調整です。
通常ならこれで完成ですが…
Photoshop の画像生成機能を使ってさらにシズル感を増強します。
ピクルス、チーズ、肉の質感が増して食欲をそそるハンバーガーの写真ができました。
これでようやく完成です!